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[ 令和 元年 第3回 定例会−10号 ]

アンカー 1

一般質問議事録

2019/12/2

◆亀山貴史 議員 自由民主党、桐生市選出の亀山貴史です。  まず、中曽根康弘先生の御逝去の報に接し、心よりお悔やみを申し上げますとともに、御冥福をお祈りいたします。  私自身、4月の統一選挙におきまして、たくさんの方々の御支持、御支援を賜り、当選させていただいたことに改めて感謝を申し上げるとともに、初の一般質問の機会をいただきましたことに感謝を申し上げます。  それでは、通告に従い順次質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。(拍手)  初めに、知事、お願いします。 ◆亀山貴史 議員 知事へは、スポーツによる県民の新たな誇りの醸成とスポーツの環境整備についてお伺いいたします。  今年2019年は、何といってもラグビーワールドカップにおける日本代表の活躍、そして、来年2020年は東京オリンピック・パラリンピックの開催と、スポーツにおける国民の期待、そして県民の期待がますます高まってくることと思われます。スポーツに関する機運が一層高まることが予想される中、本県におけるプロスポーツチームの活躍、そして、本県ゆかりの選手が様々な大会で活躍すること、そのことが県民の新たな誇り、群馬プライドの醸成につながると私は考えます。知事も就任以来、県内のプロスポーツチームの応援に試合観戦されたりと、プロスポーツチーム、スポーツ団体との連携強化の必要性についてお考えをお持ちのことと思います。  また、こちらのグラフを御覧ください。〔資料㈰提示〕これは、令和元年度県民意識アンケート調査の結果です。スポーツとの関わりについて、運動やスポーツをどのくらいの頻度で実施しているかを問うものでした。紫の部分、月1日未満または実施していないとの回答が半数を超えております。県民がスポーツに接する機会がとても少ないとの結果になっております。健康寿命の延伸を目指す本県にとって、県民一人ひとりがスポーツをもっと身近に感じ、気楽に取り組める環境整備は重要な課題であると考えます。  健康寿命の延伸については、先日、大和議員からも、企業や県内大学との連携についての質問がありました。知事の政策集の中にも、校庭、園庭の芝生化といった子どもがスポーツに親しむ環境整備を進めるとの提言がございました。午前に藥丸議員からも質問があり、力強い御答弁をいただいたところでございます。私自身も現在でもサッカーチームに所属しており、今では芝生のグラウンドも増えてきましたが、私が子どもの頃は土のグラウンドが当たり前で、芝生のグラウンドに憧れを持っていたものでございます。未だに桐生地域では人工芝を含め芝生のグラウンドが少ないことから、何とかしてほしいと地元からの要望も上がっているところでございます。校庭、園庭が芝生になるように、身近なところでスポーツに接する環境が向上することにより、スポーツを始めよう、休日に体を動かそうと、そういった意欲が生まれる可能性もあると思います。  また、環境整備に関しては、バリアフリーに代表されるように、全ての人にやさしい環境整備も忘れてはいけない項目であると思います。身近なところでのスポーツ環境の向上が県民とスポーツの関わりを高めることにつながり、2028年、国体開催に向けた取組を契機に、スポーツが県民にとってより身近になるような運動・スポーツ施設の質の向上、整備をお願いしたいと思います。  そこで、知事へは、プロスポーツチームに代表される県内スポーツチームへの支援、身近なところでスポーツに親しめる環境整備について、知事のお考えをお伺いいたします。 ◎山本一太 知事 御質問ありがとうございます。今日は亀山県議にとって一般質問のデビューということになるかと思いますが、県議のその爽やかなマスクを拝見するたびに、私の中大の同窓生である斉藤優県議とはまた違った魅力をお持ちだなということを常に感じております。  実は今朝、数字を見てみたんですが、今の県議会は4月の選挙で当選された1期生の方が実は14名おられると。ということは、実は県議会の3割近くを新人議員の方々が占めているということになります。亀山県議もそのお一人で、新進気鋭の県議ということになりますが、ぜひ県政に新風を吹き込んでいただきますように御活躍を期待したいと思います。御地元の桐生についても、桐生の魅力を発信するということについては、しっかり手を携えてまいりたいということをまず申し上げたいと思います。  そして、この質問に答える前に、芝生化の御要望、藥丸県議の御質問にもありましたが、今も冒頭お話がありましたので、これはしっかり知事として御要望を踏まえて、芝生化を進めていけるように一生懸命努力をさせていただきたいと思います。  さて、本県出身のプロスポーツ選手などの活躍によって県民の誇りが醸成されるというお話ですけれども、全く私は亀山議員と同じ認識でございます。地域に根差したプロスポーツのチームとか、群馬で育った選手が全国、世界で活躍する姿は、県民のスポーツへの関心を呼び起こすだけではなくて、やはり連帯感とか郷土に対する愛情を呼び起こす、こういう効果があるというふうに感じています。これまで県庁のほうに、プロスポーツの振興が地域の振興につながる、こういう感覚が少し薄かったようにも思っております。本県では、ザスパクサツとかクレインサンダーズとか、あるいはダイヤモンドペガサスなんかがあります。ザスパクサツのJ2昇格も本当に現実の可能性が迫ってまいりましたけれども、クレインサンダーズの開幕戦には行ってまいりました。ザスパやペガサスの試合にも知事自らぜひ足を運びたいというふうに思っています。こうしたチームの活躍が地域振興につながるというのは先ほど申し上げたとおりであって、これから知事自らが大事なゲームには足を運びたいということをまず申し上げたいと思います。  アマチュアスポーツも非常に大事だと思っていまして、ソフトボール、スピードスケート、フェンシング、陸上、水泳、こうした多くの競技で世界大会とか全日本の大会で実は群馬県出身の選手が活躍をしております。こうした選手たちの頑張る姿が、政策集にも掲げましたけれども、県民の新たなプライドをつくる、そういうことにつながるというふうに感じています。  それから、県議から御質問のあったスポーツ環境の整備、スポーツに親しむ環境の整備ですけれども、県政の県民意識アンケート、先ほどお示しになられたように、月1回未満実施していない人が半数以上というのは、これは憂うべき事態だというふうに思っていまして、やはり健康づくりの観点からも、スポーツに親しみやすい環境をつくるというのはとても大事だというふうに考えています。9年後には、2028年には本県で国体も開催されますが、ここではサッカーとかテニス等の正式種目に加えて、レクリエーション的な要素のあるデモンストレーションスポーツなども行われる予定です。これがスポーツをより身近にするひとつの契機になる可能性もあるなと思って注目をしています。今後とも県のスポーツ協会とか各競技団体ともしっかり連携をしながら、本県の選手が全国あるいは世界で活躍できるような環境をつくっていきたいと思いますし、有望な若手アスリートの発掘とか育成にも取り組んでまいりたいと思います。やはり、いつものとおり鍵は市町村との連携だと思っていますので、しっかりと市町村とも協力をしながら、身近な地域でスポーツに楽しめる環境の整備に取り組んでまいりたいと思っております。 ◆亀山貴史 議員 御答弁ありがとうございました。県民のプライド、そして県を代表する選手の活躍というものが県民に与える勇気、元気につながると確信をしております。また、子どもからお年寄りまで、多くの県民が身近に運動、スポーツに親しむ環境づくりということでは、知事もブログ等で自身のトレーニングについてコメントされていたりと、同じ政治の道を志す者として見習わなければならないことかなと感じております。  また、施設整備におきましては、今後、市町村との連携強化も大切になってくると思いますので、より一層のお取組をお願い申し上げ、知事への質問を終わります。ありがとうございました。  次に、スポーツ局長、お願いします。 ◆亀山貴史 議員 スポーツ局長にお伺いいたします。  今年のいきいき茨城ゆめ国体での本県チームの成績を受け、2028年、本県開催の国体に向け、課題も見つかったのではないかと思います。そこで、今後の競技力向上に向けた取組についてお伺いいたします。 ◎武藤勉 スポーツ局長 本年度の茨城国体では、ソフトボール成年女子の優勝や、少年種別の陸上競技100メートルハードル、走り幅跳び、棒高跳びでの優勝などの活躍があったものの、昨年度の福井国体の32位を下回る男女総合成績38位と大変厳しい結果でありまして、底上げしていく必要があるという状況でございます。現在、県スポーツ協会とともに、今回の国体成績について分析を行っているところでございますが、特定の団体競技の得点に頼っていて、その競技の結果が総合得点に大きく影響していることや、成年種目で選手が育っていないこと、また、あかぎ国体当時の指導者が引退を迎える中、その後継者が育っていないなどといった課題がございます。本県国体を見据えて、県スポーツ協会とともに、各競技団体の関係者と個別に意見交換を実施しているところでありますが、課題を踏まえまして、競技人口の裾野拡大やジュニアの一貫指導による育成強化、若手指導者の養成・資質向上など、競技力向上に向けてしっかり取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ◆亀山貴史 議員 御答弁ありがとうございます。国体においては順位が全てではないと思いますが、県民の期待を受けた代表チーム、代表選手でもありますので、競技力向上に向けたさらなる強化策をお願いしたいと思います。その中で、次世代に向けたジュニア世代の育成はとても重要な取組であると私は考えます。国内外の大会で活躍できるような選手が出てくることによって、それをきっかけに、スポーツに関する県民の機運の高まりや地元の盛り上がり、そして地域の活性化へとつながるすばらしい相乗効果が生まれるものと期待をしております。ジュニア世代の育成については具体的にどういった取組をされるのか、また、選手の育成に関しては、指導者の育成・養成が不可欠だと私は考えます。あわせてお伺いいたします。 ◎武藤勉 スポーツ局長 まず、ジュニアの育成でございます。国内外の大会で活躍できる選手を育成するためには、ジュニア世代からの育成・強化が重要であり、本県では、競技スポーツの普及・啓発、選手の発掘・育成に取り組んでいるところでございます。普及・啓発の取組といたしましては、昨年度から主に小学生低学年以下の子どもたちを対象に、総合スポーツセンターなどを会場として、1日で様々な競技種目を体験できるわくわく運動プロジェクトという事業を実施し、競技人口の増加や裾野拡大を図っているところでございます。また、ジュニア選手の発掘・育成の取組といたしましては、平成23年度から、小学4年生から小学6年生を対象に、意欲と素質のある選手を選抜して一貫指導を行っていくスーパーキッズプロジェクト、こういった事業を行っております。現在、12競技で当該事業を実施しておりまして、ユースオリンピックの陸上棒高跳びでの銀メダリストや全国高校総体の団体スキー・コンバインドで優勝する選手を輩出するなど、着実に実績が上がっておりますことから、継続して取り組んでまいりたいというふうに考えております。  次に、指導者の養成でございますけれども、選手の育成・強化のためには当然必要不可欠ということでございますけれども、本県におきましては、国内の優秀指導者を招いて研修会を開催したり、優秀指導者の指導現場へ本県指導者を派遣するなどの事業を実施しております。今後とも、国内外の大会で活躍できる選手の育成に向けて、スポーツ人口の裾野拡大やジュニア育成・強化、指導者の養成にしっかりと取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ◆亀山貴史 議員 ありがとうございました。先を見据えた継続的な計画、お取り組みをお願いいたします。そしてまた、ジュニア育成に関しましては、12競技、個人種目を中心にということでございます。個々の競技力を高めることも、全体のレベルアップを押し上げる上で必要なことかなと思いますが、また、団体競技、チーム競技に対しましても、強化に向けた支援、お取組をいただきますよう要望させていただきまして、次の質問に移りたいと思います。  次は、スポーツ環境の向上・維持整備についてお伺いいたします。  国体の盛り上がりを契機に、スポーツが国民、県民にとってより身近なものになることを私自身、期待しております。国体に向けては、各種競技会場をはじめ、多くの施設でバリアフリー化などの質の向上、そして、誰もがスポーツに取り組める環境づくりということでお取組をいただけることと期待しております。国体が終了した後についても、スポーツ環境を維持整備していくことが重要になると考えますが、施設整備についてのお考えをお伺いいたします。 ◎武藤勉 スポーツ局長 来年には東京オリンピック・パラリンピックが開催され、また、9年後には二巡目となる国体を控え、今後さらなるスポーツへの関心の高まりを期待しているところでございます。体育館やテニスコートなどの各種スポーツ施設は、県民がスポーツに親しむ場として広く利用されておりまして、体力の向上、健康の保持・増進にも資することから、スポーツに親しむ環境の整備は大変重要であるというふうに考えております。  県では、群馬県スポーツ施設の設置及び管理に関する基本計画に基づき、現有施設を有効活用しつつ、効率的な維持・整備に努めておりまして、スポーツ施設が国体終了後も地域スポーツ活動や健康づくりの基盤となるよう、市町村と協力をしながら取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ◆亀山貴史 議員 御答弁ありがとうございます。施設の維持管理、整備に関しましては、市町村とのより一層の連携強化といったものが必要になってくると思います。継続的な、そして県民にとって身近な運動、スポーツ環境の整備をお願い申し上げまして、スポーツ局長への質問を終わります。ありがとうございました。  健康福祉部長、お願いいたします。 ◆亀山貴史 議員 健康福祉部長へは、地域医療の整備充実についてお伺いいたします。  地域医療の整備充実は、県民の安心・安全な暮らしを実現するための重要な課題であると考えます。県民が医療に求めるニーズ、そして期待が非常に高いことも事実であります。中でも、医師不足や診療科の偏在解消に向けた取組に関しては、これまでも多くの議論が重ねられ、様々な取組を実施してこられたことと思います。私の地元の桐生厚生総合病院におきましても、医師不足の解消は喫緊の課題であり、ぐんま地域医療会議の中でも取り上げていただき、外科医師の増員にも取り組んでいただきました。現在でも県内多くの地域、病院が医師不足、診療科の偏在の課題に直面しております。解決策のひとつとして挙げられるのが若手医師の確保であり、医療先進県ぐんまを目指す本県にとって重要な課題であると考えます。そこで、県内における今年度の専攻医採用状況及び臨床研修医のマッチング状況についてお伺いいたします。 ◎武藤幸夫 健康福祉部長 若手医師の採用状況についてのお尋ねでございます。  まず、今年度の専攻医の採用についてでございますけれども、県内の基幹病院に採用されました専攻医の総数は78名でございまして、昨年度より1名減少しております。また、昨年度は外科や整形外科などの専攻医が1名のみでございましたけれども、今年度は産婦人科や総合診療が1名となるなど、主要な診療科の中でも年度によって極端に人数が少ない領域が発生してございます。県といたしましては、特に医師が少ない診療科に進もうとする研修医に対しまして修学研修資金を貸与するほか、群大病院と協力いたしまして、各診療科の魅力を伝える講習会などを実施し、診療科偏在の解消に取り組んでいるところでございます。  次に、令和2年度に向けました医師臨床研修マッチング結果でございますけれども、県内15の臨床研修病院の合計で87名であり、昨年度と比べて9名減少してございます。その内訳を見ますと、約半数に当たる7病院が募集定員を充足している一方、これはフルマッチといいますけれども、フルマッチしている一方で、前橋赤十字病院や伊勢崎市民病院など募集定員の多い病院が大幅にマッチ者の人数を減らしていることがございました。また、群大病院におきましても昨年度より1名減少いたしまして、過去最少の10名という状況になっております。マッチングで定員に満たなかった病院におきましては、引き続き2次募集を行っておりまして、県といたしましても、一人でも多くの臨床研修医を確保できるよう、医学生に対してその情報の周知を図っているところでございます。専攻医や臨床研修医などの若手医師の確保は、将来の本県医療の提供体制に大きな影響を及ぼすものでございまして、今年度の状況は極めて厳しいものと認識してございます。 ◆亀山貴史 議員 御答弁ありがとうございます。マッチング支援事業に関しましては、ニーズの把握、そして、その要因分析もこれから重要になってくると思います。引き続き課題解決へ向けて継続的な、活発なお取組をいただきますようお願い申し上げまして、健康福祉部長への質問を終わります。ありがとうございました。  続きまして、知事、お願いします。 ◆亀山貴史 議員 地域医療の充実、このことに関しましては、県民のニーズ、期待がとても高く、安心・安全に暮らせるまちづくりを進める上では重要な社会基盤整備のひとつであります。今後、群馬の地域医療を考える上で、医師不足や診療科の偏在解消は重要課題に挙げられます。知事は就任以来、若手医師の確保対策としてDCHPを立ち上げられ、現場の生の声、ニーズを吸い上げるための取組を実施されてきております。全力疾走366プランの取組の中でも取り入れられ、その中で、知事が肌で感じた群馬の地域医療の現状、そして若手医師のニーズ、その2点に関して知事のお考えをお伺いいたします。そしてまた、今後の計画についてもお伺いいたします。 ◎山本一太 知事 大変重要な御質問ありがとうございました。先ほど健康福祉部長のほうからも話がありましたけれども、県議は御存じだと思いますが、群馬県の10万人当たりの研修医の数は全国最低です。たしか私の記憶では5人だと思います。ですから、もう臨床研修医を含めた若手医師の確保というのは群馬県にとって本当に最大の課題のひとつだというふうに認識しておりまして、先ほど県議のほうから言及いただきましたが、DCHPという通称なので、ドクターズカムホームプロジェクトというやつですが、この第1弾として、9月30日に知事として初めて若手の医師とか医学生を招いて意見交換を行わせていただきました。限られた時間でしたけれども、当日、若手医師あるいは研修医の皆さんの現場の声をお聞きできて、改めて、現状を打破するためにはこれまでにない取組をやらないといけないという気持ちを強くいたしました。ここに集まった若手医師とか学生の方々からはいろいろと御意見が出て、まず、県外に県内病院に関する情報が十分に伝わっていないということをおっしゃっている方が結構いました。それから、最新の医療技術に触れる機会が欲しいんだというお話もありました。それとあと、やはり群馬県で仕事をするならば、ここで医療活動に携わることに対する敬意、ひとつの感謝、こういう雰囲気があるとすごくうれしいという御意見もいただきました。これをまたやろうと思います。定期的に知事が直接、若手医師の方とか研修医の方とか医学生の方に会ってしっかりと御意見を聞くということをこれからも続けてまいりたいと思います。  それから、知事によるトップセールスは、何も経済とか外交の分野だけではなくて、この医師確保という分野においても実は非常に有効だというふうに考えていまして、11月8日に群馬大学で開催された、これは県内の臨床研修医の方々が研修成果を発表するイベントなんですけれども、ぐんまレジデントグランプリというのがあるんですが、ここで200人を超える臨床研修医とか医学生に対して熱い演説をぶちかましてまいりました。基本的に、群馬県に戻ってきてください、ぜひ群馬県でお仕事をしてください、一緒に地域医療を支えていきましょうというアピールをさせていただいたところです。来年3月に東京ビッグサイトで臨床研修病院の合同説明会、レジナビフェアスプリングというでっかいイベントがあるんですけれども、ここにも行ってまいります。鉢巻きをするかどうかはわかりませんが、もう直接知事から、そこに集まった医学生に呼びかけて、できる限り群馬県の状況を御説明してまいりたいというふうに考えています。  医師の総数の不足というものもありますけれども、これも先ほど健康福祉部長のほうからありましたが、地域とか診療科の偏在、この問題も非常に深刻だというふうに思っています。私は生まれ故郷は吾妻郡なんですけれども、これについては萩原渉県議とか入内島県議からも、会うたびに西吾妻福祉病院に産科医がいない、地元なんだからしっかり頑張ってくださいというふうに言われていまして、これは何も吾妻郡に限ったことではなくて県内全体に言えることだと思うんですけれども、やはり診療科の偏在については、これはしっかり対策を打っていかなきゃいけないというふうに思っています。将来にわたって本県の地域医療提供体制を維持・充実させていくために、改めて申し上げますが、知事自ら先頭に立って、さらなる若手医師等の要請、招請といいますか、確保に全力で取り組んでまいりたいと思います。 ◆亀山貴史 議員 御答弁ありがとうございました。知事のトップセールスを期待しております。そして、若手医師が働く場所として群馬県を選んでもらえる、そして、選ばれる群馬を目指してこれからもお取組をいただきますようよろしくお願いを申し上げます。  続けて次の質問に移らせていただきます。地域経済の活性化に向けた群馬の魅力発信についてお伺いいたします。  群馬県内には、観光資源や農畜産物をはじめとする特産品、また、地元グルメといった様々な魅力があふれています。知事には先日、桐生・みどり地区を走るわたらせ渓谷鐵道に御乗車いただきまして、観光資源としての魅力を実感していただけたことと思います。地域の魅力には、外から見れば輝いているのに自分たちではなかなか気づかないといったものもあるかと思います。また、伝統的な特産品が新しい切り口や角度からの新しい発想によって新たな付加価値、新たな魅力を持って生まれ変わることもございます。県内各地域が元気になる、活性化するためには、それぞれの地域が自分たちが持つ魅力を再度認識し、自信を持って発信できることが大切であると考えます。地域と県が連携して取り組んでいく、そして、各地域が持つ魅力をどう掘り起こし、いかに光を当てられるか、いかに形にして発信していくのかといったところで、その手法のひとつとしてはネット戦略もあると思います。動画スタジオを使ってのPRも有効ではないでしょうか。群馬の魅力そのひとつひとつを群馬ブランドとして確立していく。強い発信力を持つ知事のお考えをお伺いいたします。そしてまた、群馬の魅力発信に向けた動画スタジオの活用をはじめとするネット戦略についてもお願いいたします。 ◎山本一太 知事 御質問ありがとうございます。わたらせ渓谷鐵道に初めて乗ってまいりました。なかなかすてきだというふうに思いました。本県はもう言うまでもなく豊かな自然があって、特産品があって、おいしい農産物があって、東京にも近いし、住環境もバランスがとれているし、温泉もあるし、もういろんな魅力にあふれたところだというふうに思っていますけれども、なかなかその潜在力が周りに伝わっていないと。これをとにかく変えるということが私の知事としての大きなミッションだというふうにずっと考えてまいりました。  今、県議がおっしゃった表現を使えば、各地の魅力を掘り起こし光を当てると。そのためには知事がトップセールスで発信をしていくということはもちろんなんですけれども、実は、本県の魅力を日ごろから感じている県民の方々を群馬ブランド応援びとということで任命をしたいと思うんです。同様の試みというのはもう各県でもやっているし、群馬県でもやっているんですが、実は十分にまだ機能していない部分もあって、改めて県民が主役になって草の根的に発信する、こういう流れを拡散するような展開を後押ししたいというふうに考えています。  それから、今、インターネットのことを言っていただきましたが、例えば群馬県のコンテンツを内外に発信する、海外に発信するといったら、やはり一番有効な方法はインターネット戦略だというふうに思っていまして、知事になって翌月に立ち上げたSNSのチーム、G−SNSチームというのがありますが、これで知事の情報をタイムリーに発信している。この間のわたらせ渓谷鐵道も早速それでツイッターから発信をさせていただきましたが、こういうこともずっと続けていきたいと思いますし、それから、やっぱりインバウンドを増やすということになると、外国語版の観光情報サイトというのはものすごく大事だと思うんです。これは先般、実は最初の有識者会議に来てもらったデービッド・アトキンソン氏からも、群馬県のホームページは、表現は考えないといけないんですけれども、いまひとつであるという大変厳しい御指摘もいただきましたので、これは何年かかけてしっかりと、英語も中国語を含めたほかの外国語も本当にきちっとさせて、なおかつ外国人が見て本当に魅力的だという情報を発信できるようなホームページに進化させていきたいと思いますので、ぜひ県議にもこの点をサポートしていただきたいと思っています。  それから、32階のフロアに設置を予定している動画スタジオ、これは委員会のほうでも、議会で非常にいろいろと活発な議論をしていただいたんですが、もともと今日の上毛新聞の一面にも掲載されていたとおり、あそこは世界最大の口コミ観光サイトであるトリップアドバイザーのエクセレンス認証というのを受けているんです。そのくらい可能性があると。ここに洗練されたスタジオをつくりたい。もう細かいことは言いませんが、いろいろ機材の仕様を考えるときに、群馬県の職員でもある程度の研修を受ければ使いこなせる機材にして、県が中心になって、県職員が中心になって運営できる体制をつくる、こういうことやっているところはありませんけれども、できると思います。群馬県がそういうリソースを持てることになったら、質の高い動画をスピーディーにローコストでカジュアルに配信できる。例えば、いばキラTVがありますけれども、委託料だけで1億5,000万とかを毎年払っていますから、こういうコストは徹底的に下げたうえで、いろんな方に参加していただいてコンテンツをつくってもらう、番組をつくってもらう。つくった動画は、例えばもちろんユーチューブだけじゃなくてツイッター等、あるいはほかのテレビに提供したり、FMと組んだり、あるいはケーブルテレビと組んだりしながら発信していく予定です。  市町村との連携については、県議会の議論の中でもいろいろと議論された、議事録も読ませていただきましたが、ここはよく頭に置いて、完成したスタジオが市町村の方々にも使っていただけるような、あるいは一般の県民の方々からも使っていただけるような場所にするようにいろんな知恵を絞ってまいりたいというふうに思います。いずれにせよ、8月には任命したネットメディア戦略アドバイザーもフルタイムで活動しておりますので、こうした人たちの知見も活かしながら、動画スタジオ、SNS等のさらなる活用を図って産業振興とか群馬の魅力を世界に発信していく、こういう活動につなげてまいりたいと思います。 ◆亀山貴史 議員 御答弁ありがとうございます。県民一人ひとりが自慢できる群馬、そして、先ほど知事がおっしゃいました草の根での活動として、本当に県民一人ひとりが自信を持って群馬の魅力を発信できる、そういった活動を知事が先頭に立ってお取り組みいただきますようお願いを申し上げまして、知事への質問を終わります。ありがとうございました。  産業経済部長、お願いします。 ◆亀山貴史 議員 産業経済部長へは、少子高齢化社会における事業承継、こちらについてお伺いをしたいと思います。  これまで事業承継につきましては、先日の決算特別委員会の中でも大和議員から質問があったように、様々な取組をされてきたことと思います。これまでの事業承継支援の取組についてお伺いいたします。 ◎鬼形尚道 産業経済部長 中小・小規模事業者、これは本県の地域経済・社会を支える上で欠かせない存在であるというふうに考えております。その事業の円滑な承継は大変重要な課題であるというふうに考えております。そこで、県では、経済団体、金融機関、税理士会等で構成する事業承継ネットワークを平成29年度に構築いたしまして、支援体制を強化するとともに、これまでに約2万4,000件を超える事業承継診断を実施いたしまして、早期の承継準備に向けた働きかけを行っているところであります。この診断によりまして、後継者候補のいる事業者に対しましては、事業承継ファーストサポート事業による課題の整理やプッシュ型事業承継支援強化事業による承継計画の策定など、こういった支援を平成30年度から行っております。今年度も10月末時点で、ファーストサポート事業では30社、プッシュ型事業で71社の支援を行っており、この中には繊維産業や木工家具製造業など、地域の伝統産業を支える中小企業も含まれております。  一方で、後継者が不在または未定となっている事業者に対しましては、県産業支援機構に平成27年度に設置した事業引継ぎ支援センターを中心に、事業譲渡を含めた支援を行うとともに、創業希望者とのマッチングにより事業承継を行う後継者バンク事業にも取り組んでいるところでございます。後継者バンク事業による支援事例といたしましては、桐生市内において、地元金融機関と事業引継ぎ支援センターが、後継者がおらず廃業を検討していた飲食店と創業希望者とのマッチングをした事例などがございます。また、安中市内においては、自動車整備業を営む会社に対しまして、事業引継ぎ支援センターが同業の経験者を後継者候補として紹介するとともに、診断を行った金融機関が株の買取資金の融資を行い事業承継を実現させたなどの例がございます。  県といたしましては、引き続き金融機関、商工団体等と連携いたしまして、中小・小規模事業者の持つ優れた技術やノウハウ、またサービスが将来に引き継がれ、地域経済が持続発展していけるよう、今後もしっかりと事業承継支援に取り組んでまいりたいと考えております。 ◆亀山貴史 議員 御答弁ありがとうございます。事業承継、その中でも群馬における地場産業の振興と担い手の確保、これは今後、地域経済の活性化のために最も重要な課題のひとつかと考えております。地場産業支援につきましては、これまでも様々な取組が行われ、活用されてきたことと思います。しかしながら、伝統産業や伝統技術については、担い手がいないため途絶えてしまう、そういったケースがあることも事実です。桐生を例に出せば、織物や刺しゅうに代表される繊維産業、この産業は世界に誇れる伝統産業・技術であり、何としても守り、継承していかなければならないものであると考えております。伝統産業や技術をどう守っていくのか、そしてどう継承していくのか。先ほどの御答弁にもありました事業引継ぎ支援センターといった取組に代表されるように、様々な取組をこれまでしていただいておりますが、中小企業、地元の伝統産業・技術を守ってきた会社においては、自宅兼工場であったり店舗であったりと、現在の制度ではなかなか当てはまらない、継承にまだまだハードルが高いことがあることも事実です。そういった中で、今後、県外からの移住者を含めた働きかけをさらに活発に行っていただき、お取組をいただければと考えております。そうした中、マッチング事業など、今後のお取組についてお伺いをいたします。 ◎鬼形尚道 産業経済部長 御指摘のとおり、本県には、地域に根差し、長い歳月をかけて集積された多種多様な地場産業がございます。しかし、一方で人口減少や経済のグローバル化、経営者等の高齢化によりまして、近年、事業所の数や従業員の数が大きく減少しており、地場産業を取り巻く環境は大変厳しい状況にあるというふうに考えております。また、一方で、東毛地域を中心とした繊維産業や県内各地域に根付いた地酒や加工食品、伝統的な工芸品などの産業は、本県の強みとして高いポテンシャルを有し、若い世代や女性が活躍できる場としても貴重な役割を担っております。こうした分野においても、担い手の確保と育成が課題となっております。  そこで、県では、基礎知識や技術習得の面から、業界団体や産業支援機関と連携いたしまして、群馬産業技術センター及び繊維工業試験場において、人材育成のためのセミナーや研修のほか、インターン生の受入れなどを行っているところでございます。また、主に若い世代をターゲットにしたファッションショーや県内の地酒や食品を一堂に集めたぐんま酒と食の祭典などの販路拡大イベントに加え、プロモーション動画の作成やSNSを活用した業界の魅力発信事業など、新たな事業にも取り組んでいるところでございます。  こうした中、繊維業界では、産地のネットワークを活かし、企画から製造販売までを手がける若手経営者や、アパレル分野に魅力を感じ都内から県内に移住するデザイナーなども現れております。また、酒造業界では、蔵元の若手経営者たちが互いの技術向上に励み、個性的で品質の高い酒づくりを競い、近年は鑑評会等で上位入賞するなど、国内外からも高い評価を得ております。  県といたしましては、こうした動きをさらに促進するため、来年の東京オリンピック・パラリンピックの開催、また、Gメッセ群馬のオープン、さらには増大するインバウンド需要など、本県地場産業・伝統産業の飛躍発展の機会と捉え、市町村や業界団体などともこれまで以上に連携を密にし、さらなる情報発信、マッチング支援に努め、担い手の確保、育成とともに事業承継を図ってまいりたいというふうに考えております。 ◆亀山貴史 議員 ありがとうございました。伝統文化や技術を持つ地場産業、何としても守らなければならないものであり、そして、先ほど部長の御答弁の中にもありました、若い人に向けて地場産業の魅力をもっともっと知ってもらう、そういった機会を増やしていただきまして、そして、意欲、やる気のある後継者、承継者の取組を後押しできる事業をより一層お願い申し上げまして、産業経済部長への質問を終了いたします。ありがとうございました。  知事、お願いします。 ◆亀山貴史 議員 若者の政治への関心について、中でも若者の投票率の低迷について知事にお伺いいたします。  若者の政治への関心は依然として低いと申しますか、顕著な数値で現れてくるのが投票率の低迷でございます。年代別の調査が行われております国政選挙において、2016年に選挙権年齢が18歳以上へと引き下げられ、それ以降の数値を見ますと、18歳、19歳の合計の数値でございますが、2016年の参院選は45%、2017年に行われました衆院選は42%、今年2019年に行われました参院選については30%といった数値になってしまったというところがございます。本県におきましても、選挙管理委員会を中心に様々な取組を行い、策を講じてきたことと思います。苦戦を強いられている現状でありますが、政治への関心を高める方法について、県立女子大に講師として出向いたり、若者と積極的に接する機会を持たれている知事、そしてまた、一人の政治家として知事のお考えをお伺いいたします。 ◎山本一太 知事 御質問ありがとうございます。今、県議から御指摘のあった若い世代の投票率の低迷は非常に深刻な問題だと、この点は全く共通認識を持っています。何で投票率が低いのかなと考えてみると、原因は1つではないというふうに思うんです。しかも、例えば争点とか選挙の構図によっては大きく上がったり大きく下がったりする、これも事実だと思うんですが、しかし、国会議員の時代からずっと一貫して思っていることは、若者の政治への関心が低い最大の原因は、やはり政治の側にあると。我々が若者の関心を高めるような、あるいは彼らを引きつけるようなわかりやすい情報発信を十分にできていない、これがやはり最大の原因であって、ここは知事になった後もしっかりと反省をしなければいけないと考えています。  群馬県の例を見てみますと、さっきもちょっと数字の言及がございましたが、4月に行われた参議院議員選挙群馬県選挙区の投票率は、残念ながら過去最低でした。特に10歳代の投票率は大幅に低下するという結果になっています。他方、参院選との同時選という要素もありましたけれども、知事選挙の投票率は前回の31.36%から今回48.51%と約17ポイント上昇しているということで、年代別の投票率も見てみましたが、20歳代を含め、各年代において前回に比べると大幅に上昇していると。ただ、全体としてはまだ低いと思うし、若者の投票率が低くなってきているというトレンドはは全く変わっていないというふうに思っています。  では、どうすればいいのか。1つはまず、政治の側が有権者、特に若者に対してわかりやすいメッセージを発信するということがあるんですけれども、やはり最近の若者は新聞をあまり読まない、御存じだと思います。テレビもあまり見ない。ほとんどの情報をネットで得るというようなリサーチの結果も出ているものですから、やっぱりSNSを使うということは最も有効な手段のひとつであることは間違いないと思うんです。政治に携わる個々の議員が、例えば日々の活動の中で感じたこととか考えたこととか、人となりがわかるような情報も発信することで、若い有権者が個々の議員、政治家をもっと身近に感じてもらうということが大事なんじゃないかと。これは県議会のほうでも多くの方々がフェイスブック等々でも発信しておられますけれども、SNSの発信はさらに有効に使えるんじゃないかというふうに思っています。  もう1つ注目をしているのは、先ほどこれも県議のお話にありましたが、県の選挙管理委員会の役割です。選管が学校教育における主権者教育支援というのをやっていまして、選挙出前授業というのを積極的に実施していただいていますが、これは、教育委員会との連携を一層強めて、できるだけ多くの学校で実施してもらう、こういうことが私は実はとても大事だというふうに私は感じています。県議会でも参考にすべき、学ぶべき取組があって大変注目しています。県議の方々が大学生と政治について議論を行うぐんまシチズンシップ・アカデミーとか、あと、高校等に出向いて生徒と意見交換を行うGACHi(ガチ)高校生×(かける)県議会議員、これはネーミングがすごくいいなと思って、どなたが考えたのか後で教えてください。こういう若者の政治への関心を高める取組を実施していまして、この県議会の取組は非常にいいと思いますし、これは県としても、もう1回言いますが、注目していますし、いろいろ学ばせていただこうというふうに考えています。  いずれにせよ、政治は未来の日本、地域のあり方を決めていくものであって、若者の意思というものがやはり選挙を通じてしっかり政治に反映される、これはとても大事なことだというふうに思っています。政治に関わる全ての関係者、各主体がこの認識を共有して、若者の政治参加とか投票率の向上に向けた取組をとにかく力を合わせて積極的にやっていくということが極めて重要だというふうに考えています。 ◆亀山貴史 議員 御答弁ありがとうございました。政治への参加、そして若者が自分事として政治のこと、県政のことを考える機会が増えていく、そしてまた身近に感じてもらって、そういった機会をふやしていくということも我々一人ひとりが考えていかなければならない取組かと思います。  知事への質問を終了させていただきます。ありがとうございました。  残り時間の関係もございます。次に選挙管理委員会委員長に質問を予定しておりましたが、こちらについては要望とさせていただきまして、次の質問に移らせていただきます。  県土整備部長、お願いいたします。 ◆亀山貴史 議員 県土整備部長へお伺いいたします。  7つの交通軸の強化路線でもあります北関東自動車道アクセス道、その中の太田強戸スマートインターチェンジアクセス道の県道太田桐生線バイパス、そちらの進捗状況及び今後の予定についてお伺いいたします。 ◎岩下勝則 県土整備部長 お尋ねのありました太田桐生線バイパスでございますけれども、これは、太田市北金井町の北関東自動車道太田強戸スマートインターチェンジから八王子丘陵、桐生と太田の間にあるんですけれども、八王子丘陵を通過いたしまして、桐生市広沢町の国道50号に至る延長約3.4キロメートルのバイパスでございます。このバイパスにつきましては、物流が非常に活発な国道50号や桐生市街地からスマートインターチェンジへの直接アクセスできる道として、物流の効率化や地域の活性化を図るために7つの交通軸の強化軸として位置付けたものでございます。  お尋ねのあった進捗状況ということでございます。昨年度、概略設計を取りまとめたところ、地元の方々からしっかりと意見を聞いてほしいということもございまして、現在、関係する桐生市並びに太田市の地域にアンケートを配っておりまして、5,300ほどアンケートをお配りさせていただきまして、回答のございました850部のアンケートの分析を今しているところでございます。今年度は、地域ニーズを反映した複数の比較案をこのアンケートの結果から作成するために、地域の皆様とともにその後評価して道路計画を策定してまいりたいと考えております。 ◆亀山貴史 議員 御答弁ありがとうございます。令和9年度の完成に向け、この事業については、5月の一般質問の際も、同じ桐生市選出の相沢議員からも同様の質問をさせていただき、そして、これまでも地元の先輩県議が取り組んでこられた整備事業でございます。先ほど地元の住民のアンケートということもございましたが、地元の要望がとても高い事業でございますので、今後ともよろしくお願いいたします。  続きまして、太田藪塚インターチェンジアクセス道、こちらの渡良瀬幹線道路の進捗状況及び今後の予定についてもお伺いいたします。よろしくお願いします。 ◎岩下勝則 県土整備部長 お尋ねのありました渡良瀬幹線道路でございますけれども、この道路は7つの交通軸の主軸幹線といたしまして、先ほどのは太田強戸のスマートインターでしたけれども、この道路は、北関東自動車道の太田薮塚インターから北上するようにいたしまして、みどり市大間々町桐原という地域のところまで、そこは国道122号なんですけれども、そこに至ります延長約11.8キロメートルの幹線道路でありまして、その先には日光につながっているような道路になります。これまでに太田藪塚からみどり市笠懸町の鹿の国道50号に至る延長約4.5キロメートルを平成30年3月に開通したところでございます。その次に、国道50号の現道から前橋笠懸道路、50号線のバイパスとして計画されている道路ですけれども、その道路に至ります約0.9キロメートルにつきまして今年度、用地測量を実施しております。令和5年度の完成を目指して引き続き事業を推進してまいりたいと思っております。さらに、国道50号前橋笠懸道路から国道122号みどり市大間々町の桐原に至ります延長6.4キロメートルにつきましては、今年7月に地域ニーズを反映したルートを地元に公表したところでございます。現在は、パーソントリップだとかセンサスといった最新の交通のデータに基づきまして交通量の推計を改めて行っておるとともに、整備効果の検証を行っているところでございます。 ◆亀山貴史 議員 御答弁ありがとうございます。ともに桐生・みどり地区、高速道路のインターを持たない両市にとりまして、今後、高速道路を活用した広域的な地域間連携を強化し、産業経済、そして観光の振興へと、様々な取組に必要な道路となります。地元にとって念願の事業であり、こちらに対しては、みどり市選出の今泉議員とも力を合わせ、地域一丸となって取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。  以上で私の質問を終了いたします。ありがとうございました。(拍手)

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